先天性サイトメガロウイルス感染症とサイトメガロウイルスワクチンの話題

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先天性サイトメガロウイルス感染症にかかる驚愕の治療費用

先天性サイトメガロウイルス感染症は、
症候性のものは出生時点である程度症状が固定化されており、
薬剤治療を行っても効果がないと考えられていましたが、
その後の研究により、

 

 

難聴や精神発達遅滞の進行を抑えることが
可能である、
というデータが出てきました。

 

 

 

 

 

これにより、症候性先天性サイトメガロウイルス感染症の患者においては、
薬剤による治療が試みられることがあります。

 

 

しかし、治療効果や薬剤の副作用の問題もありますが、
それ以前に、先天性サイトメガロウイルス感染症の治療に用いられる薬剤には
保険が適用されないため、治療費が非常に高額になってしまう
という大きな問題があるのです。

 

 

治療薬が保険適用でないこと、
これがスクリーニング検査の普及率が伸びない原因の一つであることは確実です。
まずは治療薬を保険適用化すること、これが先天性サイトメガロウイルス感染症の
予防にもつながることだと考えます。

 

 

 

 

 

 

先天性サイトメガロウイルス感染症の治療費用の実際

先天性サイトメガロウイルス感染症の治療法は、
以下のいずれかが用いられるようです。

 

 

@VGCV経口投与(授乳後) 16 mg/kg/回 x 2回/日 x 6週間

 

または、

 

A GCV点滴静注 6 mg/kg/回 x 2回/日 x 6週間

 

 

※VGCV=バルガンシクロビル・・・ガンシクロビルの経口製剤で利用効率を高めた薬剤
※GCV=ガンシクロビル

 

 

さて、上述したように、大前提として、
いずれの薬剤も先天性サイトメガロウイルス感染症感に対しては保険適応がありません。

 

 

また、どちらの薬剤を選択するかは主治医と家族との話合いで個々に決めて行くことになりますが、
重症例や消化管障害がある場合では GCVの使用を優先して考える、ということになります。

 

 

さて、それではj実際にこれらの薬剤を使用すると、
どれぐらいの金額がかかるのかを算出してみましょう。

 

●バリキサ錠の価格は、1錠 2,942.90円です。
使用料は体重により決まってきますが、
体重6 kgの赤ちゃんに6週間使用した場合のコストは 54,934円になります。
約55,000円です。

 

 

●次にGCV点滴静注のケースです。
GCV500 mgバイアルの価格は 13,718円です。
1日に1バイアル使用するとして、6週間使用した場合のコストは 576,156円になります。
約580,000円です。

 

 

この金額がもろに家計を直撃します。
経口内服治療の方は、まだ現実的に考えられる範疇かもしれませんが、
GCV点滴静注は58万もの金額をおいそれと出せる家庭は、
そうはないでしょう。

 

 

こうした金額をかけるだけの治療効果が期待できるのか、
そして副作用との問題、
実に考える要素が多く、難しい疾患であるといえます。

 

 

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